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自主性と主体性について

「もっと自主性を身につけてほしい」とか「主体性がなくて、、、」ということをよく耳にします。

自主性と主体性って何が違うのか??

どちらも自ら動くというようなニュアンスは同じですが、はっきりと違いがわからない方も少なくないのではないでしょうか。

私も違いをよく理解していなかった頃は、どちらも同じ意味合いで言葉を使っていました。

しかし、言葉を理解することで、伝える際のボリュームや説得力が全く変わってくると感じています。

 

◯自主性

決められたテーマ(ルール)の中で自ら行動すること

 

 

◯主体性

決められたテーマ(ルール)がない中で自らの意思で決断し、行動していくこと

 

違いはこんな感じです。

どちが良くてどちらが悪いかではなく、どんな割合で身に付けたい(身に付けて欲しい)と考えるかが大切だと思います。

個人的には主体性9割:自主性1割の割合で身についていればいいという感覚です。

自主性は必要ないという意味ではなく、主体性を身につけておくことで自分の中の選択肢を広げたり、独創的なアイデアが出たりすると考えています。

逆に自主性の割合が強いと、与えられるものがないと困ったり、他責思考に陥る可能性を感じます。

もちろん自主性が求められる場面も来るはずです。

その場面で1割を発揮すればいいのです。

 

スクールでもできるだけ選択肢は子どもの中にある、と言う考え方で指導するので、AとBどっちがいい?という問いかけは非常に少ないです。

そういう視点で『自主性』と『主体性』という言葉を考えてみるのも必要かと思います。